金属イオンの出ない鍋|金属アレルギ−の人におすすめの鍋

金属イオンの出ない鍋|金属アレルギ−の人におすすめの鍋
金属アレルギーの人に安全なセラミック鍋 おすすめ人気ランキング
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「安全な鍋と危険な鍋」のページで紹介した各種鍋の中で、金属イオンが出ない鍋は、セラミック鍋、耐熱ガラス鍋、土鍋の3種類です。ホーロー鍋やテフロン加工鍋も、内側がガラスやテフロン樹脂の被膜に100%被われているものであれば、新品のときには金属イオンの溶け出しはないと思われますが、わずかな傷や破損によっても地金の鉄やアルミの成分が溶出する可能性がありますので、万全とは言えません。その点、本体を構成する素材に金属が使用されていないセラミック鍋、耐熱ガラス鍋、土鍋の3種類は、金属アレルギーのある人にとって安全な鍋です。
ただし、土鍋と耐熱ガラス鍋は、保温性が高く、余熱調理にも向いているという長所がある反面、熱伝導率が低く、エネルギー効率が悪いという欠点があります。また、耐熱ガラス鍋は電子レンジ調理に最適である上、汚れ・匂いが付きにくく、酸・アルカリ・塩分などにも強いというタフな面もありますが、基本的には衝突・落下などの衝撃に弱く、注し水などの熱衝撃(温度差の大きなものと接触すること)でも割れる場合があり、調理法と取り扱いに注意が必要です。従って、安全性プラス使い勝手の良さという点で、金属アレルギーの人に最適な鍋はセラミック鍋でしょう。


セラミック(またはセラミックス)という言葉は、本来、陶磁器全般を指す英語であり、広い意味では旧来のガラス・レンガ・セメントなども含まれますが、現在では、新しい「ファインセラミックス」の略語として広く用いられています。旧来のセラミックが粘土・岩石など天然の鉱物原料をほぼそのまま用いて焼成されたものであるのに対し、現代のセラミック(ファインセラミックス)は、精選された高純度の天然原料や化学的に合成された人工原料を使用し、精密にコントロールされたプロセスで製造されます。
セラミックは、大変に硬い丈夫な素材であるだけでなく、耐熱性や蓄熱性にも優れており、遠赤外線放射効果も有しています。そのため、セラミック鍋には、金属イオンが溶出しないという長所のほかに、食材への火の通りが良く、調理時間が節約でき、余熱調理も可能というメリットがあります。ただし、一般にセラミック鍋と称される商品の大半は、金属製の鍋の内側にセラミックをコーティングした「セラミック加工鍋」ですので、購入のときには注意が必要です。本体の素材としてセラミックだけを使用している鍋を選んでください。