安全な鍋と危険な鍋|ホーロー・鉄・ガラス・セラミック・ステンレス・銅・アルミ・テフロン・土鍋

安全な鍋と危険な鍋|ホーロー・鉄・ガラス・セラミック・ステンレス・銅・アルミ・テフロン・土鍋
鍋の安全性がきびしく問われる時代になりました。とりわけ、健康と食の安全に対する意識の高まりから、鍋の素材に関する有害物質の危険性に関心が集中しているようです。そこで、各種素材の鍋について、これまでに問題視された危険説や実際に起きたトラブルを紹介しましょう。
なお、セラミック鍋(セラミック100%)については、危険情報は特に見当たりません。また、フッ素樹脂「テフロン」については、350℃以上で分解して有害物質が発生する可能性があることを、開発メーカーのデュポン社がすでに認めています。ただし、そのような高温に達することは空焚きの場合以外に考えられませんので、通常の使用では、テフロン加工は安全と言えます。


■素材別・各種鍋の危険情報
[記号の説明] ○ ………関係機関によって公的に確認
× ………関係機関によって公的に否定
? ………根拠が薄弱または不明な説
? ホーローは損傷部分からカドニウムが溶け出すとする説
  →出典不明
? 鋳鉄から発がん性のある鉄分が溶け出すとする説
  →出典不明
○ 強化ガラス製の鍋蓋が破裂する
  →参照: 国民生活センター「強化ガラス製食器の破損事故」
      http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20090722_2.pdf
? ステンレスの酸化により有害な六価クロムが生成されるとする説
  →六価クロムは三価クロムを高温焼成することで得られる物質だが、
   ステンレス鋼の合金材料は単体のクロムである。
× 銅鍋の銅イオンでアレルギーや中毒症状を起こすという疑問
  →参照: 日本銅センターHP「Q&A/健康・微量金属作用」
      http://www.jcda.or.jp/qa/qa2.html
× アルミニウムをアルツハイマー病の危険因子とする説
  →参照:「アルミニウムと健康」連絡協議会HP
      http://www.aluminum-hc.gr.jp/p_4/index.html
○ テフロンが高温状態で有害物質を生成するとする説
  →参照: ウィキペディア「ポリテトラフルオロエチレン」
○ 土鍋(中国製)から基準値以上の有害物質を検出
  →2007年・中国製土鍋有害物質問題