焦げ付かない鍋は? 鍋の比較と正しい選び方

焦げ付かない鍋は? 鍋の比較と正しい選び方
■テフロン加工鍋
焦げ付かない鍋として有名なのが、テフロン加工鍋です。ほとんどの鍋は調理の仕方次第でどうしても焦げ付きが発生し、焦げ付きは鍋の宿命のように感じられますが、テフロン加工鍋はこの弱点を解決した20世紀の発明品です。
テフロンは、アメリカの化学メーカーであるデュポンが開発し、1946年に製品化したフッ素樹脂の登録商標です。その最大の特長は、摩擦係数が極めて小さいことです。人類が発見したもっとも摩擦係数の小さな物質と呼ばれています。その他の特性として、化学反応を起こしにくい安定した物質であること、耐熱性・耐薬品性に優れていることなどから、やがて鍋の内側をコーティングする素材としても活用されるようになりました。
テフロン加工鍋は、鍋の調理面の摩擦が極端に小さいことにより、焦げた食材が鍋の中に付着して残っても、へらで軽く擦るだけできれいに剥がれ落ちます。その便利さから同類の商品が市場に氾濫していますが、注意すべき点はテフロンのコーティングの品質です。人気商品ですから、簡単に傷付いてコーティングが剥がれてしまう粗悪品も少なからずあることでしょう。購入するときは、商品パッケージやパンフレット・Webサイトの表示と商品説明をよく確かめ、納得できるものを選びましょう。


■ステンレス多層鍋
ステンレス鋼は鉄を主成分としながら耐食性に優れた合金であり、一般の鋼鉄よりも強度が高いため、丈夫で錆びにくいという特性があります。しかし、熱伝導性で劣るため、ステンレス鍋には加熱むらがあり、焦げ付きやすいという弱点がありました。そこで開発されたのが、ステンレス多層鍋です。
ステンレス多層鍋は、熱伝導性に優れたアルミニウム素材をステンレスで挟んだ構造をしています。それによって、熱伝導性の弱点が解消されて加熱むらがなくなり、焦げ付きにくい鍋に仕上がっています。
底面だけを多層構造にしたものもありますが、側面も含めて全体を多層構造にしたステンレス全面多層鍋は、保温性にも優れ、余熱調理も可能です。また、アルミが中心素材として使われているため、鋳物の鉄鍋ほど重くないというメリットもあります。