鍋の大きさの選び方・人数で選ぶ
「大は小を兼ねる」という諺の通り、大きめの鍋を買っておけば色々な料理に対応できるということは、確かに一面の真理です。例えば、尾頭付きの魚や大きな骨付き肉を煮込む料理では、材料を余裕をもって入れることのできる大きさの鍋が必要です。しかし、必ずしも「大きな鍋が小さな鍋に勝る」とは言えません。少人数の煮込み料理を大きな鍋で作る場合には、材料全体が浸るようにするために、だし汁が余分に必要となり、調理時間も余計にかかってしまいます。
普段使いの鍋ということであれば、経済性・省エネ性は大切なことですし、後片付けの手間と労力も少なくし、時間も節約したいところです。従って、普段使いの鍋を購入するときは、まず、普段の料理の人数分に適したサイズの鍋を選びましょう。特別な料理や来客などで人数が増えるときの鍋については、必要に応じて大きなサイズのものを購入するようにすれば良いでしょう。
フライパンの場合、炒め物をするときには、2人用で直径20〜22cmほど、4人用でも25〜26cmくらいあれば普通は十分です。しかし、餃子やステーキ、ポークソテーなどを一度に焼くためには、ひと回り大きなサイズを選んでおいた方が良いでしょう。また、キャベツなどの野菜をたくさん炒めるときにはかさ張りますので、多少深めのフライパンの方が使いでがあります。
煮物・揚げ物用の鍋は、深さがありますので、見た目以上に容量があります。大き過ぎるものを買わないよう要注意です。2人用で容量2リットルクラス、直径18〜20cm程度、4人用では容量3リットルクラス、直径約22〜24cm程度が良いと思われます。